こんにちは。
今回は具体的に子供が不登校になってしてきたことを書いていきます。
症状
症状としては、教室に入れない。狭い空間に人が何人もいるところが難しい。
スクールカウンセラーが情報漏洩し担任の先生が怒り、カウンセラーへの不信感がつのり、カウンセラーになるきっかけになりました。
心療内科でアスペルガーとか、ある時は注意欠陥多動性障害だと診断されました。が、心療内科の先生に半年お世話になったら「私はもう大丈夫」と自然に離れることができました。
一時的な精神の乱れだったり、感情の起伏だったりがコントロールできない思春期は、我慢できない事があって、集団行動だったり、人の視線・日常に聞こえる音・話し声その他想像できない事が起爆材になってしまいます。
薬は一つだけ。
私・僕の話を聞いて。
ほかの人がどうじゃなくて、私・僕の事を考えて。
これは、この子に対してであって、ほかの子の話はしなくていいと言う事。
子供の中にある「悪いことをしている意識」を取り除いてあげましょう。
そんな話をこれからしていきます。
先生に面倒をかける
不登校の最大のデメリットは、授業が受けられない。
厳密には、担当している先生の授業が受けられない事ですよね。
勉強がわからなくなる。
テストの点が悪くなる。
だったら、毎日取りに行く。宿題は次の日にもっていきその日のプリントや授業内容をもらって帰ります。
私は放課後にこれをしました。制服を着た子供と一緒に。
近くの友達に持って来てもらうと、その子も毎日となれば嫌な気持ちになりますよ。
家族でやった方がいいです。
今は、メールもあるしプリントはPDFで貼り付けてもらうといいですね。
たぶん、先生もそれが楽だと思います。不登校児が何人もいれば一斉送信で。
先生からのコメントがあれば、それに子供も返信できるし。
今どんな内容の授業をしているのかわかると、少しは罪悪感が減るようです。
とにかく、今学校で何をしているのかを把握するのが大人の仕事です。
授業を受けないなら、家でする。
毎日の宿題と授業内容がわかって入れば、いつでも行ける環境はできています。
問題は給食
私はずっと給食費を払いました。いつ「明日は学校へ行く」と言っても堂々と行けるように。
お弁当や食堂のある学校であれば問題はないのですが、給食であれば給食費ですよね。
先生から、給食費はいらないですよとか言われたら、大人は「え?学校に行きたいって言ったら給食はどうなるの?」って。
そのあたりは担任の先生としっかり話しをしておいた方が良いかと思います。
「その日は、どうにかしますよ」と親切に言ってくださる先生だとラッキーです。
ちなみに私の場合は、先生から「え?学校に来れそうなのですか?」と言われました。
「いいえ。わかりません」っていうしかないですよね。
給食をどうするか学校に聞いておく。
家が一番居心地の良い場所にする
学校へ行くことを促さない
「自分の行くところはここじゃない」って、子供の方が先に気づいていて、その合図だと思えば、早く手が打てます。
学校、行かない…って言うまでに小さな頭と心は、自分の思い通りじゃない事でいっぱい傷ついたり、悩んだりして…ヘトヘト
嫌なことを考えたくないから、ゲームやネットを見たりするのです。
学校行かずに、遊んでばっかり!!
じゃなくて、何かやってないと罪悪感でおかしくならないように
知らず知らずにやっているのです。
それを理解するまでには…時間がかかります。
子供は生まれた時から親から学んで、教えたことができたら親は満足感とか充実感とか期待感に満たされます。親はそのままの気持ちでいるから、思い通りじゃない事に不満を持つのですよね。すごくわかります。
ただ子供は心を持った一人の人間なので、いつのまにか親が思っているより大きく育っていたりするのです。
目線を子供と同じにする
私は、子供だと思わずに、友達になろうと決めました。
子供が読んでいる本の内容を聞いて「面白そうだね~読み終わったら貸して欲しい」とか。
見ているドラマやアニメを一緒に見てわずかに共感できることを話してみるとか。
ある日、私は海外ドラマが好きなのですが、娘が興味をもって見るようになりました。
するとまた友達として共通の話題ができてきます。
今でも、娘が観た映画を観に行って、「観たよ観たよ、ここが良かった!!」って話します。
家の中に友達がいる感覚でコミュニケーション能力を下げない。
とにかく、思考を止めさせない。
「家族とのコミュニケーションは学校へ行くと身につくコミュニケーションとは違うんだよ!!」
と、言われる方がいらっしゃいます。それは的外れで、学校へ行けないんだから、家でできる事をするならそれが一番です。
とにかく、子供だと思わずに、友達になろうと決めました。
子供は学校へ行っていない事を、「いけない事をしている」とわかっています。
だから、朝は起きられないし、起きても部屋に閉じこもってしまいます。
その心理を理解して、リビングにいられるように言葉をかけてみてください。
お手伝いを頼むとか、そして必ず「ありがとう。助かった」と声をかけてみてください。表情を見て嬉しそうだったら、また頼みましょう。
娘は「冬休みっていつまで?」と聞いたことがあって、あ、だから楽しそうだったのだ。
みんなが休みだから、自分に負い目がなかったのです。
かわいい不登校児。
子供は引きこもりがちになりますが、出来るだけ外に連れ出します。
お休みの日や夜は、学校に行っていない呪縛から解き放たれているので、一緒に出かけるといいです。ただのドライブでもいいし、山登りや、コンビニでもいいし、スーパーでもいいし。ジュース1本でも、飴を1個でも。買わなくても新商品が出ていたら、「これ新しいね」とかでも共感する練習になります。
私はちょうど消費税が変わる日の深夜にたまたま24時間営業のスーパーへ出かけたら、娘が「やっている!やっている!消費税を変えている!!」って言ったこの反応が嬉しかったです。あ、社会性は付いてきていると感じました。
一緒に出かけることをおすすめます。
親が不登校にならない
親は学校から離れないようにする。
子供が不登校の間、親が出来る事はたくさん書きましたが、よく子供が学校へ行っていないので、役員候補から外してくださいとか聞きます。
子供が不登校なのと、親が学校へ行かないのはイコールじゃないですよね。
先生にも会いたくないですか?先生に宿題をもらうのと同じで、学校へ関わっていきましょう。学校へ行っていないのは子供。ただ、中学までは学校には席があって卒業式には卒業証書が渡されます。卒業写真も撮ります。すべて別枠で。関わらないといけない場面が結構あるので、そのたびに親が億劫な顔をしていたら、子供はもっと億劫ですよね。
億劫な顔をしている親の顔も嫌だし、自分の為に嫌な思いをさせている…とかもっと嫌な気持ちを抱えます。
「学校行くのが嫌だな~」って、子供と同じことを言うのですか?
「学校行ってくるね」って、笑顔で言うのと、子供にとってどちらが嬉しい気持ちになるでしょうか。ちょっと、顔を見てみて嫌な顔をしていたら、次からは黙っていきましょう。「行ってらっしゃい」って、言ってくれたら「行ってきます」と言って出かけましょう。
娘が中学3年の時3日目から不登校になり、私が役員をすると学校へ行くようになるかもしれないと思って役員を受け、あみだくじで広報部長になり…作った学校新聞は教育委員会から表彰される事態となり、先生と一緒に新聞に載り…娘は「私は学校に行っていないのに…」と苦笑いしていましたよ。それも、少し人への関心が戻ってきている感情です。
役員最終日に、「この一年、子供よりたくさん学校へ来ました。お世話になりました」と挨拶をしました。
親は学校に関わっておくことをすすめます。
目標は高校?大学?就職?
別に今学校には行かなくていいけど、高校どうする?
大学とかに行きたい?それとも何かしたい仕事とかある?
と、ストレートに聞くと良い時と、落ち込ませるスイッチになる時があります。
たとえばさりげなく、読んでいるコミックがあれば「このコミックの色の使い方が変わっているね?」みたいな聞き方をすると、ストーリーだとか・作画だとか・作者の事だとか胸に秘めたものを吐き出すように話始めたりします。あ、そこまでわかって読んでいるのだなと理解して、何に興味があるのかを大人が察知して、その子に向いていることを考えてみます。
とにかく、大人はネットで検索して資料を集めておきます。
何に特化した方向に進むか。環境が変わったら通える子もいれば、そもそも集団で学ぶことが難しい子もいたりするので、ネットで学べるところはたくさんあるし、子供と一緒に探すのも世界が広がっていいと思います。
勉強するのも、家庭教師や塾・ネット授業などたくさん選択肢があるので、子供に合った学び方を探しておきます。
息子が通う私立の理系コースをすすめると素直に受け入たので、目標に向かって家庭教師の先生に来ていただき勉強だけはやっていました。家庭教師の先生が、とてもうまく子供に付き合ってくださいます。心理をわかってくださるので本当におすすめです。
ただ、娘は中学の定期テストも受けに行けない状況だったので、評価点が付かず高校受験には苦労しました。(できれば、保健室ででも定期試験は受けることをすすめます)
高校卒業程度認定試験を受ける
入学して3日目、通学中の電車で過呼吸になりそのまま登校。5日目は学校から帰って自分の部屋で暴れていました。
あ、この子はもう無理だな…で、私が退学することを決めました。
憧れの電車通学・制服・友達に胸を膨らませていましたが、行きたいだけじゃ解決できない事もあるのだと思いましたが、なんとミラクルはこれからでした。
そもそも、大学へ行きたい希望があったので、すぐに「大検」を検索し「高校卒業程度認定試験」と巡り合いました。これに合格すると、専門学校・短大・大学・パート・アルバイト等への高校卒業程度という資格を得ます。
年に2回開催される試験で16歳(高校1年の年齢)以上なら何歳でも受けられる国家試験の1種です。
娘は16歳10か月で合格。彼女はこの瞬間に不登校から解放されました。そして私も。
「不登校」を1年早く卒業しました。
本人の本質に気が付くことも道を短くする方法
この子は何に長けていて何が欠けているのかを客観的に診てもらうこともお勧めします。
心療内科はこれからのストレス社会の為に、欠かせない病院です。
自分が少し精神的につらいと感じて受診している方。
自分が気付いていなくて家族が受診をすすめる方。
子供は、いつも同じことで先生や友達に怒られたり、笑われたりすることが本人のすトレスになって、行きたくない気持ちや嫌な気持ちになってきます。大人は「そんなことで」と感じる事かもしれない事でも、本人にとっては重大なことになります。
性格テストのようなものをすることで診断してくださいます。
忘れ物が多いとか、文字なら脳が記憶するが聞き取りでは記憶できていないとか。
聞こえる音・話し声を同時に脳が処理をしているから脳がいつも疲れているとか。
その他、心療内科の先生は細かく診断をしてくださいます。
病気や障害の治療だと考えず、この子が何に長けているのか何が苦手なのかを教えてもらうためと考えて、同時に相談事もしてみることをおすすめします。
人間は経験してみないとわかりません
子供の不登校も自分に必要は経験なのだと考えたらなんだか腑に落ちたりします。
何気なく言ってしまった言葉で相手に嫌な思いをさせていても、自分が嫌な気持ちになる経験がなければ気づきようがありません。
小さな子供が「だって本当の事だから」って言うのと同じです。
ただ、経験値が増えると「気持ちがわかる」に変わってきます。
私も、経験があるから今不登校で悩んでいらっしゃる方の気持がよ~くわかります。
学校の先生に相談しても、毎日学校へ行って大学の教育学部に進学して、採用試験に通ったから教師という職業に就いているだけなので、不登校になる気持ちはわからないのです。自分自身が不登校で、「不登校の気持がわかる教師に私はなる!」という志のある先生が担任の先生になったなら、その時はラッキーですよ。
自分に必要は経験なのだと考えたら腑に落ちる。
もう一度
薬は一つだけ。
「私・僕の話を聞いて」
ほかの人がどうじゃなくて、「私・僕の事を考えて!!」
これは、この子に対してであって、ほかの子の話はしなくていいと言う事。
この子と「向き合う」と、次第に大人も楽になっていきます。
明けない夜はないですが、いままのままでは明けません。
壁は本当にたくさんあります。
壁をたくさん壊して…
その新しい道を誰が歩いているか…見てみたいと思いませんか。
貴方の家族に一日も早く明るい笑顔が戻りますように。
最後に
娘が社会人になって
「不登校」をとがめられたことは一度もないようです。
これが今の社会です。
今回はここまでです。
コメント